薬ののませ方

はやく病気が治ってほしい時にかぎって、なかなか薬をのまず、あせってしまいがちです。上手な薬ののませ方について東大阪生協病院薬局長・児玉さんの協力を得ました。

小さい子供に薬を飲ませるには、根気と工夫が必要です。特に赤ちゃんは、味について好き嫌いは少なく、比較的なんでも口にします。しかし乳くびを吸うことしか覚えていない赤ちゃんに、大きい子と同じような飲ませ方をするといやがるのは当然です。  無理に口に押し込むより、ちょっとした工夫とのませる時の雰囲気づくりをしてください。聞きわけができる年齢の子どもには、薬の目的を説明し、説得させる事も大切です。けっして薬はまずいという印象を与えないことです。

<シロップ剤(水薬)の場合>

  1. のませる前には、容器ごと軽く転倒させ混ぜます。強く振り混ぜると泡たちが強い場合があるので注意しましょう。
  2. 幼児の場合、小さな器(サカズキなど)にとり、のませます。うまく飲めない場合はスプーンで、できるだけ舌の半分から奥のほうへ入れてあげ、水やジュースを与えます。甘味が気になる場合は、のめる程度の水でうすめてあげましょう。
  3. 乳児の場合は、スポイトか、針のない注射器を使って一回量を吸い上げ、子どもを上向き斜めに抱いて、親指と中指で両ほほを押 さえて口を開かせ、奥歯のあたりに少しづつ流し込み、ミルクやジュースを与えます。舌の前の方だと「ブクブク」と外に出してしまい、また、上向きすぎた り、のどの方へ直接流し込むとむせるので注意しましょう。

<粉薬の場合>

  1. 粉薬を小皿にあけ、小量の水を加え、よく混ぜてペースト状にします。
  2. よく洗った指先につけ、口の中の上あごか、ほほの内側に塗りつけ、すぐにミルクかジュース、水を与えます。
  3. うまくのめる子でしたら、シロップ剤や、ジュースにとかしてのませても良いでしょう。

<のませ方に工夫を>

  1. ミルクに混ぜるのはやめましょう。赤ちゃんにとってはミルクは大切な主食。ミルクの味がかわってミルク嫌いになったら大変です。
  2. ジュース(果汁)には、そのつどでしたら混ぜてもかまいませんが、長く置くのはやめましょう。2~3時間で変化する薬もあります。
  3. ココア、カルピスなどで、子どもの好きな味付けをするのも一案です。
  4. シロップ剤や、小児用粉薬は、それ自身味付けされています。適度に水でうすめるだけの方が、いろんな味が混ざらず、のみやすい場合があります。
  5. 夏場や、熱がある時は、一回分づつ冷凍庫でシャーベットにして与えると良いでしょう。

<薬の与え方と保存>

  1. 子どもに薬をのませる時間は、食事の時間、食後、食前にあまりこだわらず、のみやすい時に与えましょう。吐きやすい赤ちゃんには、空腹時にのませてもかまいません。
  2. のみ残しは、大変こまります。一回分がのめそうになかったら、慣れるまでは、4回でも5回でも分けて根気よくのませることです。一日の分量は必ず一日のうちにのませることも大切です。
  3. 小児の薬は、必要日数分しか処方されません。病気がなおった(症状が楽になった)と判断し、途中でやめるのはよくありません。医師の指示を守り、服用を続けて下さい。
  4. シロップ剤や座薬は冷蔵庫内に、粉薬は缶の中などに入れて湿らないようにして下さい。子どもの手のとどかない所へ置きましょう。


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