ロタウィルス性腸炎が流行っています

電子顕微鏡によるロタウイルス(スケールバー100nm)

ロタウィルスの電子顕微鏡写真

2月下旬になり、寒さも和らいできたかと感じられますが、今年の冬は、ロタウィルスによる胃腸炎が流行しています。大阪府感染症発生動向調査(2月 14日~ 2月 20日)では、感染性胃腸炎が増加しているとありますが、昨年のノロウィルスから、今年に入りロタウィルスが原因のことが多いようです。
この病気は、主に乳幼児が罹り、ノロウィルスと同様感染力が強いので、保育所で集団発生することが多くみられます。別名「白痢」ないし「白色便性下痢症」とも言われるように、下痢便は米のとぎ汁のような白色から薄いクリーム色になることが多いですが、必ずしも白色便とは限らず、普通の便色のこともあります。嘔吐を伴うこともけっこう多い印象です。熱がでることはすくないのですが、逆に高熱の場合、ほかに余病(合併症)がないかどうか、検査する必要があります。
ウィルスに対する特効薬はありませんので、対症療法が中心ですが、下痢を止める薬は、ウィルスが体内にとどまりつづけるので、使用しません。家での手当の具体的な方法は、家でこうしてあげて子どもの下痢・おう吐」をごらんください。
診断は、近年、便を綿棒でこすり検査する迅速キットが一般的になってきました。ロタウィルス感染が疑わしい時は、便をポリ袋に密閉して、診療所までご持参ください。(オムツのまま、ポリ袋に入れても結構です。)おうちでできない場合は、診療所でお尻の穴(肛門)から綿棒で採取します。検査は、5〜10分くらいで結果が出ます。下の写真で、Rota の所に、赤い線が入っているので、ロタウィルス陽性です。
ロタウィルス迅速検査
保育園など集団生活が可能になるのは、便の性状が、普通の便になってからで、約 1週間が目安です。
病児保育室「まつぼっくり」では、検査が判明した子どもさんは、感染を防ぐために隔離して保育するようにしていますので、隔離室の空き具合をご確認ください。他の伝染性疾患で満室の場合は、保育をお断りすることがあります。また、スタッフや子どもさんの手洗いの励行、使った寝具の消毒など、感染予防に務めていますが、やむを得ず感染する可能性もあることを、あわせてご了解ください。

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